断熱材対決

住宅で使われる断熱材を大きく分類すると、繊維系と発泡プラスチック系に分けられます。そして、繊維系はグラスウール、ロックウール、セルローズファイバーに分けられます。その中でグラスウールは一番多く使用されている断熱材となっています。硝子繊維協会による国内の断熱材の普及率調査によると、住宅用として使用されている断熱材の50%以上を占めるのがグラスウールです。

グラスウールは他の断熱材に比べると、日本の家屋に向いた特長が多い断熱材といえ、クローバーホームの断熱リフォームでも使用することが多い断熱材です。こではグラスウールと他の断熱材を比較しながら、詳しくみていきたいと思います。


グラスウールとは

グラスウールはガラス原料の人造繊維です。主原料の80%以上が、リサイクルガラスを使用していますので大変エコな資材といえます。また繰り返し利用でき、環境保護やゴミの減量に役立つ点でも環境にやさしい断熱材です。

 

グラスウールの長所

断熱先進国である欧米で昔から使用され、絶大な支持を得ているグラスウールの良さは果たして、どこにあるのでしょうか?グラスウールと、他の断熱材を比べてみると、その長所がみえてきます。

 

ロックウールは、玄武岩などの天然岩石などを主原料として作られた、人造の繊維です。古くから使われており、保湿力の高さが長所となりますが、湿度の多い日本ではグラスウールが適しているといえるでしょう。

セルローズファイバーという断熱材は、新聞紙などをリサイクルして作られる素材です。天然原料の特性を活かし調湿性、防音性なども優れていますが、自然素材であるゆえにホウ酸塩薬剤が添加されています。燃焼実験の通りも得やすく、耐久性もグラスウールと比べると劣ります。

 

梱包材などでおなじみの発砲プラスチック系は燃えやすく、コストが高い点や、吸音性があまり期待できない点が気になります。

このように様々な種類の断熱材がありますが、その中でもグラスウールは日本の住環境に適した長所が多いといえるのではないでしょうか。