断熱性に優れた外壁を挙げるとすれば、サイディングとALCということになりますが、サイディングの場合、住宅の壁体内にはグラスウールなどの断熱材を用います。それにひきかえ、ALCの場合は素材そのものの断熱性が高いため、断熱材を併用した外壁に比べて、さらに高い断熱効果が得られます。
ALCとは、軽量気泡コンクリートのことを指します。ALCの主成分は 珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウム粉末などです。耐火性、防火性、強度など建築物に求められる性能を高水準で満たすため、外壁材としてはもちろんのこと、床下地や間仕切り壁、屋根裏の下地、鉄骨建築用の耐火被覆など、様々な建築部位に使われています。
真夏の直射日光にさらされる外壁の表面温度は非常に高く、その熱が屋内に伝わり、家全体に熱気がこもります。ALCの場合、表面温度が裏面に伝わりにくいこともあって、屋内の冷房効率が高まり、電気代などの省エネにつながります。 冬暖かく夏涼しい、そんな快適な住まいを実現したいのなら、ALCがお奨めです。