断熱材の種類

断熱材は熱が伝わりにくい空気を閉じ込めることで断熱効果を持たせます。細かい繊維の間に空気を閉じ込める「繊維系」と、プラスチックを発泡させて細かい気泡をつくった「発泡プラスチック系」に分けられ、繊維系はさらにガラスや鉱物を原料にした「無機質繊維系」とパルプや古紙を原料にした「木質繊維系」に分類することができます。

この「無機質繊維系」が一般によく使用されています。断熱材の基本知識としては、「無機質繊維系」のグラスウールとロックウールを知っておけば充分でしょう。

グラスウールとは、ガラスを高温で溶かした細いガラス繊維を加工したもので、床・天井・壁などに用いることができる軽くて施工しやすい断熱材です。比較的安価で吸音性や耐久性にも優れているため、最も普及している断熱材です。

ロックウールとは、耐熱性に優れる鉱物を溶かし、繊維状にした断熱材です。防水・耐熱性・撥水性・吸音性・耐久性に優れ、床・天井・壁などに用いることができます。

断熱材を選ぶ際には、断熱性能だけでなく、防火性・防音性・透湿抵抗など、様々な観点から検討した上で各素材の特徴を理解し、適材適所な素材を選んで正しい施工をしましょう。